【新唐人日本2011年4月27日付ニュース】上海の着色饅頭の発覚後、温家宝首相は悪徳業者を厳しく非難。それでも毒入り食品は一向に減りません。品質監督機関は一体何をしているのでしょうか。
上海などで最近見つかった着色饅頭。その多くは、スーパーや大学の食堂で長らく販売されていたそうです。
14日、温家宝首相は着色饅頭を厳しく非難。“近年、毒ミルク、痩肉精、地溝油(などが相次ぎ発見されているが、これらの悪質な事件から、信頼の欠如、モラルの低下が見て取れる”と嘆きました。
しかし一方で、着色饅頭の生産は依然続いています。18日、浙江省温州市で、着色饅頭を製造した3人が摘発されました。
3人は、トウモロコシは一粒も使わず、着色料や甘味料、香料などの添加物でトウモロコシ饅頭を製造。小麦粉に黄色4号、トウモロコシ香料を加えるそうです。着色料を加えないほうは白い饅頭になります。甘みを出すには、サッカリンを入れるそうです。
闇工場の帳簿によると、3月22日から4月14日まで、19万4千8百個の饅頭を出荷。うち1万1千個は近くの大学に販売したそうです。
更には最近、“トイレットペーパー入り饅頭”も登場。海南省のある高齢者が、饅頭をかみ切れないので吐き出したところ、発見されたそうです。
広西省では“カラー黒豆”が登場。一部のスーパーでは、緑のカビが生えた黒豆に、ラベルを貼りなおして売っているそうです。
また、重慶では“化粧豚”が現れました。豚肉に炭酸ナトリウムの“おしろい”を塗ると、鮮やかな赤色に変身するそうです。
毒入り食品が横行している中国で、安心して口にできるものはあるのでしょうか。
社会の信頼の欠如を嘆くと共に、品質監督部門の役目を疑わざるを得ません。着色塩漬け卵、毒米、メラミン入りミルク、痩肉精、着色饅頭…。これらの食品にはいずれも、品質検査局の検査済みラベルが貼られているからです。
自国の食品安全に対する監督においては、常にあとの祭りですが、日本の放射能漏れに関しては厳しいようです。日本の12都県からの食品輸入を禁止としました。
この措置で中国の食品安全は保障されるのでしょうか。これは政治的パフォーマンスに過ぎず、実質的な意味は持たないだろう、との専門家の見方もあります。
新唐人テレビがお伝えしました。
(中国語)